【問題】
先輩の奥さんが怒っているそうだ。
俺の妻のせいらしいが、
妻はいつも
「自分が嬉しかったことを人にしてあげよう」
と考えているタイプである。
一体なぜ奥さんは気を悪くしたのだろうか。
【解説】
先輩の奥さんが出産した。
いつもお世話になってる先輩なので、お祝いを贈ろうと思ったが
何がいいかわからないので、俺は妻に相談した。
「私が出産後に使って良かったものを贈るわ」と
妻が言ってくれたので、任せることにした。
しかし後日、先輩からお礼を言われたとき
ちょっと奥さんが怒っているようなことを聞いた。
不思議に思った俺は帰宅後に妻に何を贈ったのか聞いた。
「私が産後に体重が戻らなかったときに使ったダイエット食品よ。
なかなか戻らなかった体形もこれですぐ戻ったの。
とっても良かったから、ぜひ奥様にも使ってもらおうと思って」
俺は頭を抱えた。
【問題】
俺は妻と並んで座っていた。
妻が席を外し、しばらくして戻ってきた。
俺は赤面した。
一体なぜ?
【解説】
ここは産婦人科の待合室。今日は妊娠中の妻の検診の日だ。
俺も父親になるのだから、診察にはできるだけ付き添っている。
人気の病院で込み合うから、今日も朝一番に病院に着いた。
診察前の検査(体重測定、尿検査など)に妻が行っている間、
俺はなんとなく一人で産婦人科にいるのが気恥ずかしく、
読んでいる新聞に身を隠すようにして妻が戻るのを待っていた。
「あなた、なんでどっかりと座ってるのよ」
と戻ってきた妻に声をかけられ、
慌てて周りを見回すと、いつの間にか待合室は満員で、
座りきれず立っている妊婦さん達に白い目で見られていることに気付き、
俺は赤面したのだった。
【問題】
私は一番良いものを依頼したがそれを食べることはできなかった。
二番目に良いものを食べた私は、大事なことに気付き、涙した。
状況を補完してください。
【解説】
私は一代でそれなりの財を築いたが、今まで仕事ばかりしていたので
たまにはのんびり旅行でもしようと思いある国に観光旅行に来た。
金に糸目を付けず、現地の一流の通訳兼旅行ガイドを専属で雇い、
贅沢なホテルに泊まり一流レストランで美味しい料理を食べるのだ。
私はガイドの案内で毎日違うレストランに行き数々の料理を堪能した。
ある日「このガイドブックに書いてある○○を食べたい」とリクエストした。
「この国の名物料理なんでしょう?一番おいしいレストランをお願いね」
というとガイドは困った顔で
「一番ですか…すみませんが、それはできません。二番なら…」と言った。
「(予約が取りにくいのかしら?)まあ、おいしければ二番でもいいわ」
「わかりました。では…」
そういうと彼は何処かに電話をし、私を車に乗せた。
着いた先はなんと、ごく普通の一般家庭。
食卓に案内されるとそこには例の料理があった。
「すみません、急にこんなところにお連れして。
しかしこの国の○○は家庭料理で、それぞれの家の味があり、
レストランでわざわざ食べるようなものではないのです。
日本で言うミソシルやタマゴヤキのようなものですね。
これは私の妻が作りました。どうぞお召し上がりください」
「それなら納得ね。とってもおいしいわ。でもなぜこれが一番じゃないの?」
「妻の料理もとてもおいしいです。でも私にとって一番は今でも
幼いころから作り続けてくれた母の味なのですよ。でもその母も去年…。」
その話を聞き、私も幼いころ食べた母の料理を久しぶりに思い出していた。
豊かではなかった暮らしの中で、母が作った懐かしい味噌汁、卵焼き…。
料理がすこーし、しょっぱくなった。